実は重要!?クレジットの序列とは……(番外編)

2020/03/11 ブログ
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おはようございます!!

『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーインです。

 

今回のブログは、ここしばらく続いていた「クレジットの序列」についてご紹介していきます。今回は番外編として、あの有名なホームドラマのクレジットの変動事例を用いてお話していきます。

 

【目次】

1.主人公が毎回交代?

2.トップとトメが固定に

3.トメ不在時のポジション移動

 

詳細は下記をご覧ください。

 

 

1.主人公が毎回交代?

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TBS系列で、今でも1年に1回の単独番組として放送され、放送から今年で30周年を迎える国民的ホームドラマ「橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり」。当然主人公は、泉ピン子さんというイメージを持っている方が多いと思いますが、放送当初はピン子さん演じる小島五月の母親、岡倉節子役を演じていた山岡久乃さんが番組の顔として活躍していました。

 

当時は岡倉大吉夫婦と5人の娘の物語が同時進行で進む群像劇タイプのドラマでした。そのため、山岡さんが降板するまでの第3シリーズまでは、トップやトメ、トップ2番手、中グループなど、毎回毎回変動するという、近年ドラマでは珍しいタイプでした。基本、その回のメインとなる人がトップになっていました。

事例をあげて紹介をしていきたいとは思いますが、紹介する回を一部抜粋していきます。

第1シリーズから第3シリーズの変動クレジットの一覧は、下記の太文字3項目のリンクからご確認ください。

第1シリーズ

第2シリーズ

第3シリーズ

 

【第1シリーズ】

記念すべき第1シリーズの第1話は、家族構成順となっています。

第3話が、ピン子さん初のトップです。基本、ピン子さんトップの場合、トメは山岡さんというテンプレートができました。

第4話が、長山さん初のトップです。第1・2シリーズでは、長山さんトップの回もそれなりにありました。また、開始当初は家族構成順がしっかりしていたので、ピン子さんが中グループになるパターンもありました。

第5話は、シリーズで唯一、ピン子さんがトメトップだった回です。

第6話は、山岡さんが初めてトップを飾った回です。この回以降、山岡さんがトップの場合、藤岡さん2番手、ピン子さんトメというテンプレートが生まれました。

第7話は、長山さんトップに対してピン子さんが2番手になった初めての回です。第1シリーズでは、長山さんトップ、ピン子さん2番手の回が複数ありました。ちなみにこの回が、第1シリーズで唯一藤岡さんの出番がない機会です。

第10話以降、山岡さんがトップでピン子さんがトメの場合、トメグループは赤木さんと角野さんとの3人で並ぶパターンがテンプレートとなりました。第1シリーズでは、例外の回も多くありますが、基本この3名はトメグループに入る回数が多かったです。

第14話は、30年の中で唯一、中田さんがトップ、そして山岡さんをトメ前にして、ピン子さんがトメになったというレアな回です。第5話でピン子さんがワンシーンだけの出演ということもありトメトップの回がありましたが、この回では中田さんに続くメインの回だったので順番が入れ替わったのだと思います。

第36話は、藤岡さんがトップ3番手、山岡さんがトップ4番手に見えますが、これはおそらく3番手4番手と数えるよりも、トップグループのトメ前とトメという扱いのほうが正しいと思います。そして全体のトップがピン子さんという、イレギュラーな回です。

第37話は、トメ前に藤岡さん、トメにピン子さんと、父親よりも娘の方が扱い良く見えます(笑) このパターンは、第2・3シリーズでも見られる光景です。

最終回は、ナレーションを務めた石坂さんが唯一顔出しで出演した回です。この回が、ピン子さんトップ、藤岡さん2番手という順番としては初めてですが、第2シリーズでも数話このパターンがありました。

 

【第2シリーズ】

第1話と第2話は、唯一トメなしの回となっています。

第10話は、長山さんトップ、山岡さん2番手、そして藤岡さんがトップグループトメという扱いです。この4名で並ぶクレジットは、この1回のみとなっています。

第22話は、第2シリーズで唯一藤岡さんの出番がなく、中田さんトメ前、山岡さんトメとなっています。

第23話と24話に至っては、何故か長山さんは5人姉妹が並ぶトップグループトメという珍しい扱いになっています。第1シリーズともに、長山さんの位置は変動が激しい印象です。

第25話は、秋の2時間スペシャルとして放送され、中条静夫さんと東山紀之さんがゲスト出演しています。また、この回以外にもピン子さんがトップ、長山さんが2番手の回は多く、その場合は赤木さん、角野さん、藤岡さん、山岡さんの順番でこの4人がトメグループに並ぶパターンが決まっていました。

第34話は、30年の中で、唯一ピン子さんの出番がありません。この回は長山さんがメインだったためトップ、次いで中田さんが2番手なのですが、中田さんが2番手なのも回数としてはほとんどないので貴重です。

 

【第3シリーズ】

第1話はピン子さんトップになり、家族構成順ではありませんでした。このシリーズでは、ピン子さんトップの場合、藤岡さんが2番手、3番手以降のピン子さんの姉妹メンバーが入り、トメグループに角野さん、赤木さん、山岡さんの3人が入るというテンプレートの回が数多くありました。

第3シリーズでは、ピン子さん、藤岡さん、角野さん、赤木さんがトップグループを飾り、トメグループに他の姉妹とその家族、そしてトメに山岡さんという回が複数回ありました。このため、第3シリーズでは山岡さん、ピン子さんがトップの場合、2番手は必ず藤岡さんだったため、2番手経験が一番多くなっています。

また、妻(5人姉妹)→夫の順番という基本パターンから、夫→妻の順番のように入れ替わる回も数多くあるのが印象的です。

 

このように、第1シリーズから第3シリーズまでは、毎回キャストの順番に統一性がなく、オープニングを見ることでその回のメインが誰なのかが分かるようになっていました。

 

 

2.トップとトメが固定に

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第4シリーズの第1話のクレジットは、以下のようになっています。

泉ピン子/山岡久乃/長山藍子/前田吟/杉山とく子(連名・略)/赤木春恵/角野卓造/東てる美/岡本信人/中田喜子/三田村邦彦/河内桃子/野村真美/(連名・略)/藤田朋子/植草克秀/京唄子/野村昭子/木の実ナナ/船越栄一郎/草笛光子/一路真輝/(連名・略)/森光子(特別出演)/藤岡琢也

 

このシリーズで山岡さんが降板し、第1話は第3シリーズの総集編があったため、山岡さんの名前が2番手として記載されています。この第4シリーズで藤岡さんが初のトメとなりました。また、このシリーズからピン子さんがトップ固定となり、事実上番組の顔となりました。そのためクレジットも固定され、基本ピン子さんトップの後は、長山さんが2番手(長山さんの出番がない時は角野さんか赤木さん)、それ以降は家族構成順及びその他の登場人物、トメグループは藤岡さんのみとなりました。

 

トメグループに藤岡さん以外のキャストが表示されたのは、第5シリーズはゲスト出演した神田正輝さんと準レギュラーの森光子さんのみで、レギュラーキャストがトメグループに入るようになったのは第6シリーズの22話からです。

 

変動は多少ありますが、テンプレートとしては、以下のようなものがシリーズを重ねることで完成していきました。

泉ピン子/長山藍子/前田吟/角野卓造/(連名・略)/赤木春恵/岡本信人/(他、小島家の関係者)/(連名・略)/中田喜子/三田村邦彦/野村真美/藤田朋子/植草克秀/(連名・略)/(その他のキャスト)/京唄子/野村昭子/藤岡琢也(宇津井健)

 

ちなみに、草笛光子さん、渡辺美佐子さんの出番があると、京唄子さんや野村昭子さんはトメグループの一つ前のグループに移動し、草笛さんと渡辺さんがトメグループに入るのが原則となっていました。

後に第9シリーズに池内淳子さんがレギュラーになったときも、京さんと野村さんはトメグループの前のグループに移り、トメグループは池内さんと宇津井さんだけになっていました。

 

 

3.トメ不在時のポジション移動

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第7シリーズでは、藤岡さんの出番がない回が2回あり、この時はこのシリーズから登場した渡辺美佐子さんがトメとなりました。

第8シリーズで、岡倉大吉役が藤岡さんから宇津井健さんに変わった後、第9シリーズまでは皆勤だったのですが、最終シリーズとなった第10シリーズでは、ストーリーの都合上、出番がない回が4回ありました。その時は、以下のようになっていました。

 

第10シリーズ 第5話

泉ピン子/沢田雅美/(連名・略)/村田雄浩/岡本信人/(連名・略)/東てる美/山本コウタロー/(連名・略)/佐藤B作/角野卓造

角野さんが30年の中で唯一トメ、沢田さんが唯一トップ2番手を飾った回です。小島家メインの回というか、全員小島家の関係者ということだったので、役柄重視で主人公の夫である角野さんがいつもはトップグループだったのに対し、トメに移動しました。

 

第10シリーズ 第14話

泉ピン子/角野卓造/(連名・略)/村田雄浩/岡本信人/東てる美/(連名・略)/前田吟/長山藍子/

前田さんが第3シリーズ以来トメグループ、そして長山さんが初のトメとなりました。

 

第10シリーズ 第33話

泉ピン子/前田吟/(連名・略)/村田雄浩/岡本信人/(連名・略)/京野ことみ/長山藍子

長山さん演じる野田弥生の家がメインで、小島家の出番はラスト5分、ピン子さんに至ってはラスト1分のみの出演でした。

 

第10シリーズ 第36話

泉ピン子/前田吟/角野卓造/(連名・略)/村田雄浩/岡本信人/(連名・略)/京野ことみ/淡島千景/長山藍子

野田家、小島家の両家がメインで、岡倉家が一度も出番がないため、このような順番となっています。

後に宇津井さんが亡くなった後の特番は、ピン子さんトップ、前田さん2番手、角野さん3番手、長山さんトメという位置が固定されていました。

トメを飾るキャストが不在のため、2番手の人がトメに移るという手法は、他のドラマ(特に大河ドラマ)でも見られる光景です。

 

昨年放送された2019年スペシャルでは、以下のようになっていました。

泉ピン子/角野卓造/前田吟/(連名・略)/村田雄浩/岡本信人/(連名・略)/中田喜子/三田村邦彦/野村真美/藤田朋子/植草克秀/小林綾子/(連名・略)/天童よしみ/沢田雅美/東てる美/(連名・略)/いまむらいづみ/(連名・略)/松村雄基/上村香子/佐藤B作/野村昭子/長山藍子/赤木春恵(写真出演)

角野さんと前田さんの位置が入れ替わり、トメだった長山さんがトメ前になっています。また沢田さんと東さんの位置が移動し、連名のため省略していますがずっとピン(一人で名前が出る)だった徳重聡さんと山本コウタローさんが連名になりました。そしてトメには前年に亡くなった赤木さんが写真出演ではありますが、渡鬼で初のトメを飾る貴重な回となりました。

 

 

今回は、「渡る世間は鬼ばかり」を事例に、番外編としてクレジットの変動をご紹介しました。

役柄重視なのか、役者のキャリア重視なのかなど、クレジットも調べてみると大変奥が深いものです。近年は、クレジットがドラマ本編と同時に流れるパターンが多いため、物語に集中しすぎてクレジットに意識がいかないかもしれませんが、ドラマや映画でのクレジットに注目してみるのも良いかもしれません。

4回にわたって、「クレジットの序列」についてお話してきました。次回からは、普通の話題に戻したいと思います。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!