あのドラマを書くに至るまでの制作秘話

2020/03/18 ブログ
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おはようございます!!

『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーインです。

 

今回のブログは、私オフィスリバーイン代表・川内が脚本を務め、チバテレで放映された深夜ドラマ「ブラックモノローグ」の制作秘話をお話していきます。

 

【目次】

1.突然のオファー

2.プロデューサーの言葉がヒントに

3.登場人物の名字に隠された法則性

4.考え抜いた脚本対応策

5.その後……

 

詳細は下記をご覧ください。

 

 

1.突然のオファー

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全ては、一本のLINE電話から始まります。

家でデスクワークをしていると、プロデューサーから電話がかかってきました。

「撮影が3日後なのですが、脚本がないんです。キャストは決まっているのですが、脚本をお願いできますか?」というプロデューサーの電話越しの声に、私は思わず「3日後ですか……!?」と裏声で反応をしてしまいました。

 

何故そんなスケジュールになったのか、他に脚本家がいる予定だったのか、詳細をプロデューサーに質問する時間すらもったいないと思ったので、「とりあず、キャストの写真を送ってください!」と伝えました。

 

 

2.プロデューサーの言葉がヒントに

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脚本を書くうえで、場面やシチュエーションは必須になってきます。でも3日後に撮影を控えているとなると、飲食店などのシーンはまず撮影許可を得る時間がかかってしまうと判断しました。プロデューサーからも、できれば飲食店などのシーンは控えてほしいと言われました。

「んー、どうしたものか……」と、私は心の中で考えました。そんな時、プロデューサーから「公民館などの貸会議室ならば使えます」と伝えられました。

 

『会議室』この言葉が、私の頭の中に革命を起こしたのです。

「そうか、会議室ならば撮影の負担にならない。そうだ、商社の話を書こう!」と、何となくの設定がこの時決まりました。

それに、『会議室』という一つのシチュエーションにすれば、撮影場所の移動の負担も軽減されると思いました。

 

 

3.登場人物の名字に隠された法則性

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プロデューサーから、主演を務めた元SDN48の小原春香さんを始め、男性キャスト女性キャストの写真が10枚ほど送られてきました。エキストラ込みかと思ったら、最低一言でもセリフをつけてほしいという条件でした。

「このキャスト全員に、セリフをつけなければいけないのか……」

社員A、Bなど、俗に言う端役でも良いと思いましたが、せっかくならば役名も考えなきゃと思いました。

 

10名以上の登場人物の名前、何か法則性や暗号的なものが良いと思いました。

その結果、登場人物の名字として「津山」「西」「本郷」「豊中」「広瀬」「阿知波」「牧原」「尾羽」「河田」「空井」「犬村」「常磐」と12人の登場人物の名字を考えました。

実はこの名字には、法則があります。さて、何だと思いますか?

 

正解は、愛知県の人で電車が好きな人なら分かるかもしれません……そう、名古屋鉄道の線の名前が隠されているのです。

「名鉄『津』島線」「名鉄『西』尾線」「名鉄『本』線」「名鉄『豊』田線」「名鉄『広』見線」「名鉄『知』多新線」「名鉄小『牧』線」「名鉄『尾』西線」「名鉄三『河』線」「名鉄『空』港線」「名鉄『犬』山線」「名鉄『常』滑線」

言われなければ、よっぽど分からないことだと思います……(笑)

 

 

4.考え抜いた脚本対応策

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主演は、上記も書いたように元SDN48の小原春香さん。主人公は若いOLというイメージが完成しました。他にもプロデューサーからもらった写真で、先輩OL、後輩OL、同僚のサラリーマン、部長、主任などそれぞれの役職や主人公との関係性を作っていきました。

 

登場人物ができあがった後は、いよいよ脚本執筆です。

いつもは登場人物の履歴書を作りますが、今回ばかりはそんな余裕もありません。

3日後に撮影、しかも30分の中で3話構成にしなければいけない……役者の負担も減らすようにしなければ……など、多くの条件が科せられている中での脚本執筆。

「あ、モノローグを多用すれば、役者の負担にならないかも……」

そんな考えから、「OLが使うモノローグって何だろう」と思い立った結果、『本音と建前』というテーマが生まれました。

建前としての短いセリフの後、心の中で思っている本音のセリフを多めに書きました。映像だからこそできた対処方法です。

『若手OLの本音と建前』という、日常でもありそうなシチュエーションの中で、より自然な会話、自然な雰囲気に持っていけるように、何とか第1話の脚本を完成させました。

 

 

5.その後……

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第1話の原稿を送った後、僕はその3日後に控えた撮影は、1話だけでなく3話全部撮ることを知りました。

「ヤバい。1話書いて、ホッとしちゃった……」

息つく間もなく、翌日の夕方から慌てて2話、3話の脚本を書きました。

2項目にも書いたように、撮影場所の移動の負担軽減のため、シーンとしての場面も結果的に3話の中で『会議室』と、主人公が恋人と会う『街の中の道』の2つに抑えることが出来ました。

 

初稿の段階なので、直しも覚悟していたのですが、何故かこの時は直す暇もなかったのか、脚本がそのまま採用されたのです。ちょっと不安だったのですが、どうやら無事に撮影は終了したようです。

 

キャストの方々も、ブログやSNSで「脚本が面白かった」と書いてくださり、とてもありがたかったです。

「短い期間だけど、良いものが書けたんだ……」と、とても安堵しました。

 

ちなみ余談ですが、3話の終盤に新入社員の「山村優」という登場人物が出てきます。このキャラは、実はこの少し前に、YouTubeで私が脚本を務めた短編ドラマ「忘れられない人」(こちらから見れます!)の主人公なのです。

「忘れられない人」で大学生だった山村優が就職した会社が、今回の「ブラックモノローグ」の舞台となった商社というクロスオーバーでの設定となっています。

 

 

このような経緯で、ドラマ「ブラックモノローグ」は完成しました。

いろいろなハプニングはありましたが、こういう話を振り返ると、やっぱり脚本を書くことが好きなんだなと実感します。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!