エンドクレジットは減少傾向にある!?~愛知県でライター業務・広告制作を行うオフィスリバーインのブログ~
おはようございます!
『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーインです。
今回のブログでは、エンドクレジットの減少傾向について書いていきます。
【目次】
1.オープニング、エンディング映像の減少
2.一周回ってきたクレジットの簡略化
詳細は、下記をご覧ください。
1.オープニング、エンディング映像の減少
テレビドラマや映画などで欠かせないのはオープニングとエンディングです。
しかし、今これらが減少傾向になっているのです。
オープニングやエンディングでしっかりと時間を取り、その中にキャストやスタッフクレジットを流すドラマは、昨今では主にNHKの大河ドラマと連続テレビ小説ぐらいでしょう。逆に民放のテレビドラマではオープニングの簡略化、そしてエンディング映像をなくし、本編中にキャスト・スタッフクレジットを流す作品が多くなっています。
一昔前ではオープニングやエンディングが印象的で、かえってそれが作品を印象付けるのに一役買っていることもありました。
例えば印籠を背景に縦書きでクレジット表記をする『水戸黄門』のオープニング、着物などの和柄模様が数秒ごとに変化しながら縦書きでクレジット表記する『渡る世間は鬼ばかり』のオープニング、主人公が島を自転車で漕いでいる映像を空撮で見せる『Dr.コト―診療所』のエンディング……など、そこまで見たことがない人でも何となくイメージで頭に浮かぶものが多かったです。
ではなぜ、このような映像が減っていったのか。その理由として最も言われているのが『視聴率』の影響です。リアルタイムでドラマを見ずにネット配信で見たり、あるいは録りだめをして後で一気に見るなど、ドラマの視聴方法も多様性になっています。
しかしテレビドラマの制作現場は、やはり視聴率主義となっています。チャンネルを変えてもらいたくないために、最初から最後までとにかくドラマを流し続けていった結果、オープニングやエンディングの簡略化やカットが当たり前となってしまったのです。
オープニングやエンディングを見るのも、ドラマの楽しみと思う声もYoutubeのコメントなどでよく目にすることがあります。
2.一周回ってきたクレジットの簡略化
オープニングやエンディングの簡略化だけでなく、キャストやスタッフクレジットの簡略化も、時々見られるようになりました。
例えば名前の出るスピードが速く一目では解読ができないもの、番組スタッフの名前を一つの画面の中にギュッとまとめて、それを3~5秒見せて終わるものもあります。
とりあえずクレジットをした、という感じがして、人に見せる気がないような印象を受けてしまいます。どんな人が作ったのか、プロデューサーや演出家が誰なのか、テレビが好きな人はそういったところにも注目することがあります。
また、キャストの表示も主演やメインキャストの数人だけは「ピン」と言われる名前が一人で出る状態で、脇役のキャストは2~3人の連名で見せるドラマも増えてきました。そのため、掛け持ちでドラマに出演している俳優さんが、片方のドラマではメインキャストのため一人で名前が出る表記で、もう片方のドラマではメインではないから連名になるということもよく見られる光景です。
ですが、キャストやスタッフクレジットの簡略化は、昭和初期から中期の古い映画ではよく見られました。小津安二郎監督作品では、主演を始めキャスト全員が連名表記(基本2人~4人ずつに分ける)でした。また、東映の古い時代劇映画でも主演の1名以外は全員連名といった作品も数多くありました。
ファッションが一周回ってまた流行るものがあるように、クレジットの簡略化も一周回ってきたものなのかもしれません。
オープニングやエンディングも、ドラマという作品の中ではとても重要ですし、それがかえって演出になっている場合もあります。もちろんゼロになっているわけではありませんが、逆にオープニングやエンディングでしっかりと時間を取っているドラマは、今や貴重な作品と言えるでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!