子どもたちの国語力(その2)~愛知県でライター業務・広告制作を行うオフィスリバーインのブログ~
おはようございます!
『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーインです。
今回のブログは、前々回のブログ『子どもたちの国語力』(https://office-river-in.jp/blog/20210528-1006/)の続編として、再び『子どもたちの国語力』についてご紹介していきます。
【目次】
1.学業の基本は「読み書き算盤」
2.家庭での教育能力
3.自己肯定感の低さ
4.今から始められること
詳細は、下記をご覧ください。
1.学業の基本は「読み書き算盤」
「読み書き算盤」という言葉をよく聞いたことがあると思います。
学業において、読むこと、書くこと、算盤(数字の計算)が基本中の基本になります。
社会や理科、英語などの教科はどちらかといえば知識の勉強になります。テスト等においても、重要な単語を覚えたり、化学式を覚えたりする経験が皆さんもあるのではないでしょうか?
こういった知識や単語を覚える暗記型の授業も大事ですが、やはり根底として読むこと、書くこと、計算すること、という「読み書き算盤」。つまり、国語と算数が学業において根本的に必要な学力となってきます。
前々回のブログ(https://office-river-in.jp/blog/20210528-1006/)でも書きましたが、近年、試験で出された問題についてそもそも問題の意味が理解できていない子どもがいるという現象が起こっています。前々回のブログをFacebookでシェアをしたときに、現職の教員の方から「教員の立場から見ても、国語力の低い子は相対的に他の教科も点数が低くなる傾向があります」というコメントをいただきました。
今や死語になってしまうかもしれない「読み書き算盤」は、改めて学力において最低限必要なものであると感じます。
2.家庭での教育能力
※この項目は、Facebookにいただいた教員の方のコメントを再構成しました。
問題を読み解くという力は、やはり国語力にあります。その国語力、一昔前まで実は家庭学習から身についていたようです。
昔は家でお母さんやおばあちゃんが読み聞かせをしたり、時間があったら読書をしたりと、文章にふれる機会は多かったです。しかし今では漫画やアニメ、ゲーム、YouTubeなど、文字を読まなくても良いものに溢れかえっています。
子どもは理性的ではないので、楽なもの、楽しいものに流れていきますし、親もそれをコントロールできないのが現状です。
また思考は言語で理解するもので、頭の中であれこれ考えているときも、結局は脳内に言葉が浮かんでいるのです。
根底には家庭の教育能力の低下が否めず、勉強は学校でするものだという認識が広がっているのも、国語力低下の原因となっていると思われます。特にモラルや礼儀礼節などの基本的なことができずに就学する子の多さは特に目立つようになったようです。(もちろん地域によっては、かなり差があります)
3.自己肯定感の低さ
上記のグラフは、文部科学省が調査した子どもたちの自己肯定感についてのグラフです。
文部科学省の調査によると、日本の子どもたちは自己肯定感(自分に対する肯定的な意識)が、外国の子どもと比較して相対的に低いという結果が明らかになっています。
実は国語力の低下と同時に、『自己肯定感の低さ』も考えなければいけない社会課題です。
このグラフのとおり、「私は人並みの能力がある」という問いに対して、外国の子どもたちが70~80パーセント以上肯定的になっているのに対して、日本の子どもたちは50パーセント程度にとどまっています。
また「自分はダメな人間だと思うことがある」という問いに対しては、日本の子どもたちは70パーセントがあてはまるという答えになっています。つまり自分に自信がないと思っている子どもたちは、明らかに外国と比べて多いということです。
しかしこの問題は、個人の本質等ではなく、日本の格差問題に起因すると考えられ、社会全体の問題として取り組まなければいけないことなのかもしれません。
4.今から始められること
国語力の低下と自己肯定感の低さという問題を、どのように解決に導けるのか。今すぐに解決できる問題ではありませんが、まずできることから始めていけば良いと思います。
まず基本的に「読書をすること」です。もちろん強制的に「本を読ませる」という姿勢になり子どもたちが渋々読んでいても「読まされている」状態なので、結局効果はありません。子どもたちが自ら「本を読もう」という姿勢になってくれるのが、理想的です。
学級文庫や夏休みの課題図書など、教育関係が推奨している本が良いかもしれません。
また日記など文章を書く機会を作ることも重要です。文章力を良くするという問題ではなく、まず頭の中で自分が見て聞いて感じたことを文字に落とし込むことができるのかが大事です。頭の中で言語化することそのものに苦戦している今、ちょっとした文章からでも書いてみましょう。
LINEでもスタンプを使ったり、「り」「ま」「ふろりだ」といった省略の言葉ではなく、ちゃんとした文章を使ってやり取りをするのも良いでしょう。
いきなりいろいろ始めるのは厳しいかもしれませんが、まず身近な生活の中でできることから始めてみてはいかがでしょうか?
5月30日(日)に、およそ1年ぶりに行う『オトナのための作文教室』でしたが、愛知県に緊急事態宣言が発令されたため、6月13日(日)に延期とさせていただきましたが、緊急事態宣言の延長により、開催時期については現在未定となっております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!