【レポート】夏休み宿題お助け隊の講師を担当して~愛知県でライター業務・広告制作を行うオフィスリバーインのブログ~
おはようございます!
『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーインです。
今回のブログは、先日講師を担当させていただいた夏休み宿題お助け隊のレポートを書いていきます。
【目次】
1.参加学年を分ける
2.書くことよりも、書く前にすること
3.保護者にとっても参考にするために
4.まとめ~夏休み作文の意義~
詳細は下記をご覧ください。
1.参加学年を分ける
昨年はコロナ禍の真っ只中のため学校の授業などの都合で開催ができなかった夏休み作文教室。一昨年同様『子育て・多世代交流プラザ』さんからのご依頼で、『夏休み宿題お助け隊』という企画の一つである『作文の書き方を学ぼう』という講座の講師を担当させていただきました。
前回開催時は、対象の学年を1~6年生と小学生全般にしましたが、学年がこれほど違う教える内容も限られてしまいます。作文用紙の使い方は6年生にもなれば分かっていることですが、その場に1年生などの低学年もいるので基本中の基本からお話をしなければいけませんでした。
その反省を生かし、今回は学年と時間を分けました。
前半は1~3年生を対象とし、作文用紙の使い方や内容のまとめ方についてをお話しました。後半は4~6年生を対象とし、作文の内容を膨らませるための5W1Hの使い方など応用的なお話をしました。
参加対象の学年を分けることで、よりその学年層に特化した内容をお話することができたこともあってか、少し書く時間を設けたところ大半の小学生が鉛筆をもって原稿用紙のマスに文字を埋めていく姿がとても印象的でした。
2.書くことよりも、書く前にすること
4~6年生の講座で、「作文は料理と一緒。まずは材料を集めることから始めましょう」というお話をしました。そこで繋がってくるのが、5W1Hです。どんなテーマの内容で作文を書くのか、いつ、どこで、誰と一緒に、何をして、どうなったのか、なぜそれをしたのか、など作文のテーマに付随してくるたくさんの材料を集めることを行いました。
この材料が多ければ多いほど、作文の内容も膨らみ、原稿用紙のマスも稼ぐことができます。特に学年が上に上がれば上がるほど、原稿用紙の枚数規定も増えていきます。今回は小学生が対象でしたが、中学生になると生活作文の枚数規定はおそらく増えることでしょう。
今回お話をした材料を集めるという作業は、小学生の宿題に限らず、今後作文など長い文章を書くときにとても重要になるポイントです。このコツさえ抑えることができれば、作文用紙を広げた時に鉛筆を持つ手が止まる時間は、それほど長くはならないでしょう。
いきなり作文用紙を開く前に、まずはしっかり材料を集めること。作文を書く作業において、実は一番重要な作業になるのは、この材料集めなのです。
3.保護者にとっても参考にするために
今回、見学として保護者の方にも数多くご参加いただきました。保護者の方にとっても、子どもの作文の面倒を見ることは、意外と労力がかかるものです。
「どうしたら書けるようになりますか?」「どんな風に子どもと相談したら良いですか?」などのご相談を講座の間にいただきました。
どうしてもよくありがちなのが、保護者の方が作文を書いて、それを子どもが写すというパターンです。確かにこれだと宿題を一つ消化させるという事実です。しかし子ども自身の率直で純粋な感想が、そこにはないのです。子どもならではの感性を伝えることができるのも作文の特徴です。
作文の宿題を進めるうえで保護者の方が一番できる作業は、質問をしてあげることです。
「○○をして遊んだ」ということを書いたら、「どこで遊んだの?」「誰と遊んだの?」など一つずつ質問を掘り出してあげましょう。「どれぐらい遊んだの?」「どうして遊んだの?」「今度はどんな遊びがしたい?」など、ちょっと負担があるかもしれませんが、口で質問をしてあげるとちゃんと口で答えることはできると思います。その答えを、そのまま作文用紙に反映させてあげるのです。
「このやり方でやれば、私でも書けるかもしれない」という感想を保護者の方からいただきました。
4.まとめ~夏休み作文の意義~
子どもたちの純粋な考えとして、「どうして作文を書かなくちゃいけないの?」と思う子どももいると思います。習字やポスターと違って、ひたすら机に向かって原稿用紙のマスを埋めていく作業は、ある意味地味な宿題かもしれません。しかし生活作文というのは、その言葉のとおり、日常生活の中で自分が感じたことや体験したことを、第三者にどのようにちゃんと詳細に説明して伝えることができるかです。
自分が見聞きして体験したことをちゃんと相手に説明できるのか、というのは子どもに限らず今後大人になってからも必要なってくる一種のコミュニケーション方法です。
子どもには子どもの純粋で素朴な考えや疑問があります。大人になってからも所感やレポートなど自分の考えを文章にする機会はあります。しかし、子どもには子どもにしか書けない作文があります。子どもにしか考えつかない発想だってありますし、大人になったら当たり前だと思っていることが子どもにとっては未知との遭遇でもあるのです。
文章が苦手な子どもが多く、文章とふれあう機会がめっきり減っている今、子どもたちの文章力や読解力は社会問題にもなっています。中学生や高校生になれば、もっともっと文章を書く機会が増えていきます。文章を書くことが好きとまでいかなくても、苦手意識を少しでも克服できるようになると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!