多種多様な脚本の書き方~愛知県でライター業務・広告制作を行うオフィスリバーインのブログ~

2021/08/06 ブログ
title

おはようございます!

『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーインです。

 

今回のブログは、様々な媒体における脚本についてご紹介していきます。

 

【目次】

1.そもそも脚本とは?

2.場面転換が豊富な映像の脚本

3.シチュエーションを意識する舞台の脚本

4.音だけで表現するラジオの脚本

 

詳細は下記をご覧ください。

 

 

1.そもそも脚本とは?

title2

脚本というのは、ドラマや映画、舞台などで必要になってくる台本です。場面やセリフ、最低限の動画(ト書き)が書かれており、演者やここに書いてあるセリフを覚えて役を演じます。監督や演出家は、どんな場面を具体的に作り演者にどんな演出をつけるのかを考えます。カメラマン等のスタッフは、どんなアングルで撮影するのか、どういう大道具や小道具が必要なのかを考えていきます。

つまり脚本というのは、その作品が家だとしたら、設計図そのものになります。この設計図がしっかりしたものでないと、作品という家はちゃんと建たないのです。

 

シチュエーションを作り、キャラクターやセリフを考える作業は、ある意味頭脳戦と言っても過言ではないほど頭という労力を使います。当オフィスでもドラマ脚本の執筆の実績があるので、一つの作品を完成させていくまでに脚本がどれほど重要なポジションで、脚本に反映させるためのリサーチ等が必要かというのを熟知しています。

脚本と言っても、実は媒体によって書き方は様々です。今日はそんな脚本の違いを書いていきます。

 

 

2.場面転換が豊富な映像の脚本

titile3

ネット配信コンテンツが充実した今、ドラマはテレビドラマに限らずネット配信のオリジナルドラマ、YouTubeドラマ等様々な映像のドラマがあります。また映像というジャンルで言えば、劇場公開されている映画も同じ映像脚本という扱いになります。

映像の脚本の特徴は、場面が多いことやカットが多いこと、映像の編集や加工を駆使しているということです。映像なのでその言葉のとおり『画』で見せるのが特徴です。登場人物の顔や手をアップで映す、建物の全景を映す、回想シーンを使う、など映像で伝える表現方法が脚本でも必要になっていきます。

 

物語を作るという共通の部分があっても、やはり映像はカット数が多いです。場面転換を豊富に使い登場人物の状況を描いたり、雨のカットを入れることで作品の雰囲気を醸し出すなど、撮影は大変かもしれませんが、ちょっとした一言や一行を映像に表現するだけで作品の雰囲気にも影響します。登場人物が多くても、映像なので瞬時に誰がどういう役を演じているのかが分かります。これが映像の脚本の特徴です。

 

 

3.シチュエーションを意識する舞台の脚本

title4

皆さんは、舞台やミュージカルを見たことはありますか? 舞台やミュージカルは、映像と違い短いカットで全く違う場面を次々に展開することが難しいです。もちろん演出次第では、短い場面を次々に見せられるかもしれませんが、舞台のシチュエーションとして多いのは同じ場面の中で物語が展開するというパターンです。

『よしもと新喜劇』をイメージしてみましょう。基本的に一つの物語の中で場面は変わらず、同じ場面の中で人が出入りするというシチュエーションになっており、その中で物語が展開していきます。舞台ではよくある手法の一つで『ワンシチュエーション』と言います。

 

規模の大きな舞台では、第一幕、第二幕というように場面転換を大がかりにしますが、それでも作中で5~6回展開するかしないかぐらいです。ちなみに1時間のドラマでは平均3~40以上の場面があると言われています。ドラマと比べても明らかに舞台での場面転換は少ないです。短いシチュエーションや場面の中で、物語として展開できるかということを意識するのが舞台の脚本の特徴です。

 

 

4.音だけで表現するラジオの脚本

title5

コロナ禍になって外出を控えるようになってから、ラジオの需要が増えてきたと言われています。ラジオは昔からありますし、そのラジオの特徴を活用したラジオドラマも60年近く前から存在しています。ラジオドラマにおける映像や舞台の脚本との一番の違いは、音とセリフだけでしか表現できないということです。

 

例えばご飯を食べているシーンを書いたとして、そのご飯が米なのかパンなのかはどこかのセリフか音声で考えなければいけません。映像や舞台では小道具として米やパンを置いておけば誰がどんな食べ物を食べているか分かりますが、ラジオドラマはそれが伝わりません。そのため、実はあまり物語を複雑化してしまうと聴いているリスナーさんが内容を理解できなくなってしまうのです。

音とセリフだけなので、セリフが説明口調になってしまったり、状況を伝えるためにナレーションを用いるというラジオドラマもあります。効果音等の音や登場人物のセリフだけでリスナーさんを楽しませるという面では、実は脚本の中でも一番難易度が高いかもしれません。

 

 

いかがでしたか?

現在日本で活躍している脚本家には、三谷幸喜さん、倉本聰さん、山田太一さん、宮藤官九郎さん、野島伸司さん等がいらっしゃいます。故人の著名的な脚本家には、橋田壽賀子さん、向田邦子さんがいらっしゃいます。このような方たちも、それぞれ媒体に合わせた設定やシチュエーションを考え、脚本を書かれています。

脚本を書くというのは、言わば一つの職人技でもあるのです。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!